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Kubernetes v1.23 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン
単一レプリカのステートフルアプリケーションを実行する
このページでは、PersistentVolumeとDeploymentを使用して、Kubernetesで単一レプリカのステートフルアプリケーションを実行する方法を説明します。アプリケーションはMySQLです。
目標
- 自身の環境のディスクを参照するPersistentVolumeを作成します。
- MySQLのDeploymentを作成します。
- MySQLをDNS名でクラスター内の他のPodに公開します。
始める前に
-
Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:
バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください:kubectl version
. -
ここで使用されているPersistentVolumeClaimsの要件を満たすには、デフォルトのStorageClassを使用して動的PersistentVolumeプロビジョナーを作成するか、PersistentVolumesを静的にプロビジョニングする必要があります。
MySQLをデプロイする
Kubernetes Deploymentを作成し、PersistentVolumeClaimを使用して既存のPersistentVolumeに接続することで、ステートフルアプリケーションを実行できます。 たとえば、以下のYAMLファイルはMySQLを実行し、PersistentVolumeClaimを参照するDeploymentを記述しています。 このファイルは/var/lib/mysqlのボリュームマウントを定義してから、20Gのボリュームを要求するPersistentVolumeClaimを作成します。 この要求は、要件を満たす既存のボリューム、または動的プロビジョナーによって満たされます。
注:パスワードはYAMLファイル内に定義されており、これは安全ではありません。安全な解決策についてはKubernetes Secretを参照してください 。
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
name: mysql
spec:
ports:
- port: 3306
selector:
app: mysql
clusterIP: None
---
apiVersion: apps/v1 # for versions before 1.9.0 use apps/v1beta2
kind: Deployment
metadata:
name: mysql
spec:
selector:
matchLabels:
app: mysql
strategy:
type: Recreate
template:
metadata:
labels:
app: mysql
spec:
containers:
- image: mysql:5.6
name: mysql
env:
# Use secret in real usage
- name: MYSQL_ROOT_PASSWORD
value: password
ports:
- containerPort: 3306
name: mysql
volumeMounts:
- name: mysql-persistent-storage
mountPath: /var/lib/mysql
volumes:
- name: mysql-persistent-storage
persistentVolumeClaim:
claimName: mysql-pv-claim
kind: PersistentVolume
apiVersion: v1
metadata:
name: mysql-pv-volume
labels:
type: local
spec:
storageClassName: manual
capacity:
storage: 20Gi
accessModes:
- ReadWriteOnce
hostPath:
path: "/mnt/data"
---
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
name: mysql-pv-claim
spec:
storageClassName: manual
accessModes:
- ReadWriteOnce
resources:
requests:
storage: 20Gi
-
YAMLファイルに記述されたPVとPVCをデプロイします。
kubectl create -f https://k8s.io/examples/application/mysql/mysql-pv.yaml
-
YAMLファイルの内容をデプロイします。
kubectl create -f https://k8s.io/examples/application/mysql/mysql-deployment.yaml
-
作成したDeploymentの情報を表示します。
kubectl describe deployment mysql Name: mysql Namespace: default CreationTimestamp: Tue, 01 Nov 2016 11:18:45 -0700 Labels: app=mysql Annotations: deployment.kubernetes.io/revision=1 Selector: app=mysql Replicas: 1 desired | 1 updated | 1 total | 0 available | 1 unavailable StrategyType: Recreate MinReadySeconds: 0 Pod Template: Labels: app=mysql Containers: mysql: Image: mysql:5.6 Port: 3306/TCP Environment: MYSQL_ROOT_PASSWORD: password Mounts: /var/lib/mysql from mysql-persistent-storage (rw) Volumes: mysql-persistent-storage: Type: PersistentVolumeClaim (a reference to a PersistentVolumeClaim in the same namespace) ClaimName: mysql-pv-claim ReadOnly: false Conditions: Type Status Reason ---- ------ ------ Available False MinimumReplicasUnavailable Progressing True ReplicaSetUpdated OldReplicaSets: <none> NewReplicaSet: mysql-63082529 (1/1 replicas created) Events: FirstSeen LastSeen Count From SubobjectPath Type Reason Message --------- -------- ----- ---- ------------- -------- ------ ------- 33s 33s 1 {deployment-controller } Normal ScalingReplicaSet Scaled up replica set mysql-63082529 to 1
-
Deploymentによって作成されたPodを一覧表示します。
kubectl get pods -l app=mysql NAME READY STATUS RESTARTS AGE mysql-63082529-2z3ki 1/1 Running 0 3m
-
PersistentVolumeClaimを確認します。
kubectl describe pvc mysql-pv-claim Name: mysql-pv-claim Namespace: default StorageClass: Status: Bound Volume: mysql-pv-volume Labels: <none> Annotations: pv.kubernetes.io/bind-completed=yes pv.kubernetes.io/bound-by-controller=yes Capacity: 20Gi Access Modes: RWO Events: <none>
MySQLインスタンスにアクセスする
前述のYAMLファイルは、クラスター内の他のPodがデータベースにアクセスできるようにするServiceを作成します。
ServiceのオプションでclusterIP: None
を指定すると、ServiceのDNS名がPodのIPアドレスに直接解決されます。
このオプションは、ServiceのバックエンドのPodが1つのみであり、Podの数を増やす予定がない場合に適しています。
MySQLクライアントを実行してサーバーに接続します。
kubectl run -it --rm --image=mysql:5.6 --restart=Never mysql-client -- mysql -h mysql -ppassword
このコマンドは、クラスター内にMySQLクライアントを実行する新しいPodを作成し、Serviceを通じてMySQLサーバーに接続します。 接続できれば、ステートフルなMySQLデータベースが稼働していることが確認できます。
Waiting for pod default/mysql-client-274442439-zyp6i to be running, status is Pending, pod ready: false
If you don't see a command prompt, try pressing enter.
mysql>
アップデート
イメージまたはDeploymentの他の部分は、kubectl apply
コマンドを使用して通常どおりに更新できます。
ステートフルアプリケーションに固有のいくつかの注意事項を以下に記載します。
- アプリケーションをスケールしないでください。このセットアップは単一レプリカのアプリケーション専用です。 下層にあるPersistentVolumeは1つのPodにしかマウントできません。 クラスター化されたステートフルアプリケーションについては、StatefulSetのドキュメントを参照してください。
- Deploymentを定義するYAMLファイルでは
strategy: type: Recreate
を使用して下さい。 この設定はKubernetesにローリングアップデートを使用 しない ように指示します。 同時に複数のPodを実行することはできないため、ローリングアップデートは使用できません。Recreate
戦略は、更新された設定で新しいPodを作成する前に、最初のPodを停止します。
Deploymentの削除
名前を指定してデプロイしたオブジェクトを削除します。
kubectl delete deployment,svc mysql
kubectl delete pvc mysql-pv-claim
kubectl delete pv mysql-pv-volume
PersistentVolumeを手動でプロビジョニングした場合は、PersistentVolumeを手動で削除し、また、下層にあるリソースも解放する必要があります。 動的プロビジョニング機能を使用した場合は、PersistentVolumeClaimを削除すれば、自動的にPersistentVolumeも削除されます。 一部の動的プロビジョナー(EBSやPDなど)は、PersistentVolumeを削除すると同時に下層にあるリソースも解放します。
次の項目
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Deploymentオブジェクトについてもっと学ぶ
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アプリケーションのデプロイについてもっと学ぶ